君はマーメイド!

act.1〜海の金魚〜





「・・・・ずいぶん若いな」




「それってセクハラですか?」




長い睫毛に彩られた、大きく意志の強そうな瞳が、
俺の両目を見上げて射抜いた。
汗臭い筋肉男たちの密集した「みらい」の中で、
女性であり若い彼女が目立ってしまうのも無理は無いが、
従軍ジャーナリストが自分たちと同年代の男である、
という思い込みは、個人の勝手な偏見であり差別である。

「いや、すまんすまん悪かった、そういう意味じゃ無い」

俺の隣で、洋介が呆れたような顔を、雅行が咎めるような顔をしていたので、早々に謝った。
全く俺は、失言が多いな、悪気があるわけじゃないのに。

「紹介が遅れましてすみませんねほんとに。先日急遽で乗船が決まったんですよ」

既に知る、ジャーナリストの片桐が、
隣に立つ若い女性を、俺、洋介、雅行に簡単に紹介した。




、23歳。
片桐が出入りする出版社の、カルチャー誌新人記者で、
大学卒業と同時に配属されたその部署で目覚しい働きを見せたらしく、
今回「みらい」の従軍記者に1年目ながら大抜擢。
マスコミ就職は狭き門だと聞くし、こういうのをエリートと言うのだろうか。

だが先程の失言からも伺えるように、彼女の外見は、そのエリート性を見事に裏切っている。

23歳と言われて疑いたくなる、童顔。
相当な美人だともいえるが、美しいより可愛らしい。
子猫のような、黒目がちの大きな瞳が拍車をかけて若く見える。
シャツから覗く細い首筋に、着用義務のガポックが大きすぎて全く似合っていない。
首と同じく、袖元から伸びる白い指先はまるで作り物のようだが、
その小さな両手に、小型のデジタルカメラが握られている事が、
唯一彼女の属性を物語っていた。

「至らぬ若輩の身ですが、宜しくご指導をお願い致します」

表情は薄いまま、とりあえず型通りの挨拶を述べて、彼女は軽く頭を下げる。
元々低い位置にある頭が、礼をしたことで更に低くなり、
俺たちは頭ごと目線を下げることになった。

こんな可愛い子(この考えも失礼だが)を乗せて航海か。
女っ気に飢えた奴らの間に、妙な問題でも起きないと良いが。
俺の心配を、隣にいた面々も薄々同調しているようで、

「では出港前の船内を撮らせてもらいますから、行こうか

「はい」

片桐に連れられて彼女が部屋を出て行った途端、
残された俺と二人の、先行きを案ずるため息が、同時に吐き出された。

「・・・・おい、大丈夫なのかあれ、相当可愛いじゃないか」

「それも失言だぞ康平。案ずる方が失礼だ、向こうは仕事で来ているのに」

「それに、彼女が可愛かろうと、みらい乗組員には問題を起こす奴などいない。だな、雅行」

「洋介は楽観すぎなんだよ、これから女っ気無しで海上に密室になるんだぞ」

「お前のように余計な気遣いばかりする方がいっそ危険だ」

「何だ雅行!お前だって心配しているくせに!失礼を口実に逃げやがって」

「どういう意味だ!俺は常識論を言ったまでだ!」

「・・・・2人とも、落ち着け」

話が混戦しそうなところ、洋介が割って入って、俺と雅行は一時休戦の幕を引いた。
だれか2人が口論になると、残りの1人がそれを平定する。
俺たち3人は学生時代から、そのバランスを保ってここまで来た。
喧嘩する洋介と雅行に俺が止め役、俺と洋介に雅行が止め役、
今まで何度も、組み合わせを変えて見てきた光景で、今回は洋介がレフリーだったらしい。

「康平の心配も雅行の気遣いも解る、だが今回は雅行に1票だ。
 船上では、向こうもこちらも常に仕事中だからな、公私の別は皆できるだろう」

洋介のあまりにも的を得た意見に、俺も雅行も迎合せざるを得ない。
こいつは昔から、いつもこうだ。
俺はともかく、雅行の方が洋介より成績も良かったし、発言も正論だが、
議論が袋小路に入ったときや、何か問題が起きたときに、
絶妙のタイミングで新たな発案をしたり、問題を解決するのは、いつも洋介だった。
一般企業に入ればさぞ出世しただろうと、
実は洋介のいないとき、雅行と2人で笑ったことがある。

「・・・・オーケー、賛成」

「了・解」

出港準備のために3人は部屋を出る。
俺は、隣を歩く雅行に小さな声で、忠告した。




「・・・・くれぐれも妙な問題起こすんじゃねえぞ、独身。」

「!なっ・・・・康平!」




先を歩く洋介が振り返って、また始まったと笑った。




みらい出港まで、あと数時間。




    




〜あとーがきー!よーし!〜

バッ!バカじゃねえの!何書いてんだよ!会場ドン引きじゃ!猛省しろこのカス
みたいな事を考えてアップ直前まで自分を責めて、アップしたら更に自分を責めているよ。もう痛い。心が。

ディパングに惚れて突発で書いちゃったアレな作。もう駄文よりメモに近いよこうなると。買い物メモ以下
でもけっこう細かく細かくプロット立ててる辺り。あれ!?奥さん、これ続かせるつもり!?
もう相当痛いね、この虫!虫がぁ!と耳元で24時間囁かれ続けないと書き続けそうです。ロマンティック、止まらない

アニメ派です。で、アニメがかなり海の男のシリアスよーそろーな素敵作品なので、
あえて頭の悪いポップでキッチュでキャッチーな文を書きたかったんだよ。許してよ、もう
ジッパングで夢小説ってあたりもうゴメンナサイなのかな。ネットサーフしたけど1件も無かったよジパ夢
もう自給自足しかない。無才の二次創作なぞ、所詮オナニーじゃけん。ほとばしる精液の垂れ流しじゃけん。許してってまじで